category:進路選択親子で読みたい
進学NEWS
2021.03.01
選べる!決められる!人になるための1年強化プログラム

12か月目:
1年間のまとめ~自分の道を選ぶために大切なこと~

自分らしい進路選びを進めていくための「選べる! 決められる! 人になるための1年強化プログラム」12か月目です。このプログラムは、単発で受けていただいてももちろんOKですが、続けて受けていただくとさらに効果的です。

今月のテーマは「1年間のまとめ〜自分の道を切り開くために大切なこと〜」です。
4月から進路選びについて、自分で選んで決められる人になるためのポイントについてお伝えしてきました。きっと、模索しながらそれぞれの道を選ばれたのではないかと思います。

今回はこれまでのまとめとして、進路選びのように大きな帰路に立たされたとき、どうやって自分の道を切り開いていったらいいかをお伝えしていきます。

正解はない、その後によって正解にできる

この一年、新型コロナウイルスの影響で生活が大きく変化した方が多かったのではないでしょうか。そして、このような事態になることは誰も予想していなかったと思います。

今後もこういった変化が起こる可能性がある世の中で、さらに人によって何が大切で、何に幸せを感じるかは異なるので、進路をはじめとするキャリアの選択の「正解」というものは存在しないのではないでしょうか。

さらに、そのときは正解だ!と思っても後々が不幸せならその選択は間違いになり、間違いだと思ったとしてもその後が幸せならその選択は糧となって正解となります。
つまり、その後どうなるかによって選択の意味が変わるということです。

大きな岐路に立ったときは、「正解はない」ということを大前提として、そのときの自分が納得できる選択肢を選んでいくということが大切なのです。

たくさん体験しよう! そして振り返ろう!

では、自分が納得できる選択肢を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、「たくさんのことを体験し、体験を振り返って、どの道を選ぶことが自分にとって良さそうか考え感じて、道を選ぶ」というプロセスを続けることです。

経験が少なくても、「この道に進みたい!」というものが見つかればそれでOKなのですが、まだお若い皆さんには、選択肢が存在すること自体を知らず、「どの道に進んでいいか選べない...」という場合が多々あります。

そこで、選択肢を知るために、まずは些細なことからでもいいので、自分の興味があることに関して調べて、たくさん体験してみることが必要になってきます。
(自分の興味を知ることについて:知っているようで知らない!? 自分を知る方法
情報を調べて行動することについて:情報を集めて、最初の一歩を踏み出そう!

そして、体験しっぱなしではなく、体験を振り返ることが重要です。
振り返ることで、「自分はこれ(分野・方法・行動・環境など)好きだけど、これはいやだな」といった感じで、道を選ぶための基準ができるからです。
(振り返りについて:どんな変化があったのか、振り返ってみよう!
実際、行動してみてどうだった? チャレンジしてみての結果を振り返る

こうして、選んだ道は納得できる場合が多いですし、例えば選んだ道が予想と違ったものになっても、自分で考えた選択基準を修正し次に活かしていくことができます。
(決めることについて:とりあえず決めてみる!

大人になっていくって楽しい

進路選択という一つの大きな決断を経験された皆さんですが、なかには今後大人になっていくなかで、自分で自分の道を選んでいくことに対してまだ不安を感じていらっしゃる方もいることでしょう。

何を隠そう私自身が、大人になっていくなかで、自分で自分の道を選ぶ機会が増えていくことが怖くて仕方ありませんでした。

しかし、自分も含め、多くの方のキャリアに触れるなかで、自分で自分の道を選んでつくっていくことは、正直楽なことではないし、うまくいかないこともあるけれど、それも含めて楽しいものだと、実感しています。

道を進むにつれ、大小さまざまな選択をする場面が皆さんの前に現れることと思います。
そんなとき、このプログラムが少しでも皆さんの後押しになれば嬉しいです。
1年間お疲れ様でした。

今月のエクササイズ!
  • 1年間の自分を振り返ってみて、変わったことやできるようになったことを挙げてみましょう。きっと思った以上に成長している自分に気づくはずです。

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#1年間強化プログラム , #中村文香 , #自分の道を選ぶ , #高校生の進路選び
[中村 文香]
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プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)

U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。

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