11か月目:
事実を受け止める
自分らしい進路選びを進めていくための「選べる! 決められる! 人になるための1年強化プログラム」11か月目です。このプログラムは、単発で受けていただいてももちろんOKですが、続けて受けていただくとさらに効果的です。
今月のテーマは「事実を受け止める」です。
進路選択のなかでは、特に受験の結果など、がんばったけれど思うようにいかなかった、受け入れ難い事実が出てくる方もいると思います。
なんともやるせない気分になったり、もう立ち上がれないような気持ちになったりする方もいるでしょう。
今回はそういったとき、どうしていけばいいのかをお伝えしていきます。
つらいものはつらいでOK
受け入れ難い事実に直面したとき「つらい、悲しい、悔しい...」などいろんなネガティブな感情が出てきますよね。そんなときよく言われることが「いつまでもそんなネガティブな気持ちに浸っていないで、前向きに考えよう!」というもの。
確かにその考え方も一理あると思うのですが、やはり私たちも人間。
そう簡単に気持ちを切り替えられるときばかりではありません。
さらに、真面目な方ほど「こんな気持ちになっちゃいけない、がんばらないと!」とネガティブな思いを感じている自分を責めてしまい、余計に落ち込んでいってしまいます。
そういったときは、ネガティブな思いを感じている自分を責めず、認めていいと私は思います。きっとそういった感情が湧き起こってくるくらい、真剣に取り組まれていたのですから。「つらい、悲しい、悔しい...」など、思い切り感じきってしまいましょう。
場合によっては、紙などに気持ちを書き殴ってもいいと思います。
そして目の前のことに取り組む
ネガティブな思いを感じきったあとは、少し気持ちが楽になる瞬間がでてくると思います。
そういうときには、今度は、現状を徐々に受け止めていくために、事実として何が起こっているのかを整理していきましょう。
頭だけで考えていると、ぐるぐるしてしまうので、こちらも一度紙に事実として起こっていることを書き出してみましょう。そのうえで、いま自分にできるベストのことを書き、具体的な行動に落とし込んでいきましょう。
手を動かして、一つひとつ目の前のことに集中すると、気持ちが落ち着いてくることも多いです。
過去は変えられる
「過去は変えられない」という言葉がありますが、最近、私は色々な方のキャリアのお話を聴くにつれ、「そうとも言い切れないな」と思うようになりました。
確かに「あのとき、もっとこうしていれば...」とどんなに悔やんでも、事実として起こった出来事は変えることはできません。
ですが、その出来事が自分にとってどのような意味を持つかという解釈は変えられるからです。
勉強や仕事の失敗、人間関係の辛いことなど、起こった直後はネガティブな出来事でも、それを糧に幸せに暮らしている方々は口を揃えて「あの出来事があったからこそ、成長できて今の自分がある」ということをおっしゃいます。
今は正直、つらい気持ちも残っていると思います。
ですが、今後をどう過ごしていくかでこの出来事の意味が変えられるのだ、ということを頭の隅において、目の前のことに取り組んでいただければと思います。
- 今月のエクササイズ!
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- 「つらい、悲しい、悔しい...」など、ネガティブな気持ちも感じてOKです。
簡単に気持ちを切り替えられないときは、その気持ちを感じ切ってしまいましょう。 - 少し落ちついてきたら、紙に書くなどして事実を整理し、今やること、行動を明確にしましょう。そしてできるところからでいいので、一つずつ手をつけていきましょう。
- 「つらい、悲しい、悔しい...」など、ネガティブな気持ちも感じてOKです。
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