category:進路選択親子で読みたい
進学NEWS
2020.09.01
選べる!決められる!人になるための1年強化プログラム

6か月目:
失敗とどう向き合うか?

自分らしい進路選びを進めていくための「選べる! 決められる! 人になるための1年強化プログラム」6か月目です。このプログラムは、単発で受けていただいてももちろんOKですが、続けて受けていただくとさらに効果的です。

今月のテーマは「失敗とどう向き合うか?」です。

今まで、進路選びについていろいろチャレンジしてこられた方は、もしかしたら調べたり体験したりしたことについて、または何かの試験や部活動や課外活動について「失敗してしまったな...」ということが出てきた頃かもしれませんね。
もしくは、今まで大きな失敗はなかったとしても、進路選び自体について「失敗が怖い...」と感じていらっしゃる方もいるかもしれません。そんなとき、どのように向き合っていったらよいか、一緒に考えてみましょう。

失敗は痛いけれど

失敗をしたら気分が落ち込みますし、周りに迷惑をかけることもありますし、できればしたくないものですよね。ですが、まず私がお伝えしたいのは、失敗は必ずしも悪いものではないということです。

確かに、失敗したときのやり方、考え方には、"改善点"があったかもしれません。しかし、それは落ち着いて考えてみると、やってみたからこそ理解できたり、感覚がつかめたりした部分が多いのではないでしょうか。

状況がこれまでの時代より早いスピードで変化していく、前例がないことだらけの現代。
自分で考えて決めていかなくてはいけないことが多く、私はもちろん周囲の大人たち(世間的に見ると成功しているように見える人であっても)も失敗をする中で学んでいます。

このような環境では、失敗は悪いものではないというより、むしろ「失敗はして当たり前」というくらいの感覚でいた方が、軽やかに前に進んでいけるような気がしています。

失敗するより怖いこと

キャリアについて多くの方とお話をするなかで、私には「失敗をするより怖いな」と思うことが出てきました。それは「一度もチャレンジしない」ことです。

チャレンジをしたことがないと、大きな失敗もないので、心が痛むことは少ないかもしれません。ですが、その分、失敗をすることへの恐怖はどんどん膨れ上がっていきます。
そのため、客観的に見たら、その人の実力で十分達成できそうな目標(新しい仕事にチャレンジしたり、よりレベルの高い仕事に手を上げたりすることなど)であっても、一歩を踏み出すことができず、自分の持っている可能性を自分で潰してしまうという場面を私は何度か目にしてきました。

もちろん、チャレンジすることだけが良いこととも限らず、それも人それぞれの選択です。ですが、私自身何度か失敗を遅れてチャンスを逃してしまった経験があり、自分が本心では進みたいと思っていた道を自分の手で封じてしまうというのは悲しいことだなと思うのです。

失敗を活かすために、大切にしたいこと

では、最後にせっかく痛い思いをしてした失敗を活かすにはどう考えたら良いのでしょうか。そのためには、「あなた自身のことを責め過ぎない、反省をし過ぎない」ということを大切にしていただきたいと思います。自分自身のことを過度に責めたり、反省したりすると、次に進むための気力を自ら削ぎ落とすことになるからです。

この姿勢はもしかしたら慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、責めたり、反省をしたりすることに向かっていた目線を、「以前よりできるようになったこと、分かるようになったこと」に目を向けてみてください。少なくとも、失敗する前より経験値は上がっているでしょうし、以前より改善点が明確になったことにも気づくかもしれません。

そういった気づきを少しずつですが、着実に次に活かしていくことで、いつか、自分の成長に気づく瞬間があるはずです。

今月のエクササイズ!
  • 今、思い浮かぶ「失敗してしまったな...」ということに対して、その経験をしたことで気づいたことや前よりも経験値が上がったことを紙などに書いてみましょう。
  • もし、未来の事柄について失敗を恐れている場合は、「最悪の場合、こうしたらなんとか切り抜けられそう」という方法をシミュレーションして、紙などに書いてみましょう。少し気持ちが落ち着いてチャレンジしやすくなりますよ。

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「選べる! 決められる! 人になるための1年強化プログラム」
[中村 文香]
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プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)

国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。
高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。