10か月目:
自信をつけるには?
自分らしい進路選びを進めていくための「選べる! 決められる! 人になるための1年強化プログラム」10か月目です。このプログラムは、単発で受けていただいてももちろんOKですが、続けて受けていただくとさらに効果的です。
今月のテーマは「自信をつけるには?」です。
進路選択や受験について考える時、「この道で本当にいいの?」「本当に自分にできる?」「間違っていたらどうする?」など、「自信がない...」という感覚を覚える方も多いと思います。信じたいけれど信じられない、そういった状況が続くと苦しいですよね。今回は「自分を信じる」ことについて取り組んでみましょう!
自信がないとダメなのか
まず、自信が持てないとき「自信がないこんな自分はダメだ...」と無意識に自信がないことで自分を責めていることはありませんか。
しかし、自信がないと本当にダメなのでしょうか? 自信がなくたって、それなりに行動していれば、前に進んで自分の欲しい未来に近づいていくことはできます。
さらに、自信がないからこそ、謙虚に物事を見たり、準備をしっかりできたりと、逆にプラスに働くこともあります。実際、社会人としてご活躍されている方でも「自信がないからこそ確認や準備をしっかり行います」という方も多く、自信がないことを必ずしもマイナスに捉える必要はないのではないかと思います。
目を向けるポイントを変えてみよう!
とはいえ、自信がない状態というのは、気持ちが重いようなしんどい感覚が伴うことも多いので、なんとか「自信を持ちたい!」と思っている方もいるでしょう。
そのような場合は、「目を向けるポイントを変えてみる」ことをオススメします。
みなさんは、小さな頃から受けている減点方式のテストも手伝って、「できていないものの方に目を向ける」という考え方の癖がついていることが非常に多いです。そこで、スイッチを入れ替えて、逆に「できていることに目を向ける」癖をつけていくと、「自分にもできるかもしれない」という気持ちに変化していきます。
「できていることに目を向ける」癖というのは、もちろん性格によって難しく感じられる方もいらっしゃいますが、筋トレのように繰り返し、その考え方をしていくことで着実にできるようになっていくものです。
例えば、以下のような方法で、1つでもほんのささいなこといいので、事実ベースでできていること(朝起きることができた、歯をきちんと磨けた、単語を1つ覚えた!など)を積み重ねていきます。
・毎日(むずかしければ1週間ごとなど定期的に)を手帳やノート、スマホのメモなどに書いていく。
・「できないこと」に目を向けてしまったときに、いったん頭の中でキャンセルやリセットをするイメージで「できていること」にも目を向けてみる。
・1年前の自分と今の自分を比べてできるようになったことを挙げてみる。
などなど、やりやすい方法で取り組んでみてください。
自信を持って取り組んだ先に
そして、最後にお伝えしたいことは、「何ができるとかできないとか関係なく、自分は自分として存在していていい。」ということです。
「自信を持ちたい」と思うときというのは、何かにチャレンジしようとされていることが多いかと思います。チャレンジというのは成功すると嬉しいし、私ももちろんみなさんのチャレンジが成功をすることを願っておりますが、ときには思ったような結果にならない場合もあります。
そんなとき、必要以上に自分を責めないでいただきたいのです。現代社会では人を何かの工業製品のように「できる・できない」という機能のようなもので測っているように感じることが多々あります。しかし、人の存在価値は「機能」だけで語れるものではないと思います。
自分の存在価値と機能を結びつけていると、「失敗したらおしまいだ...」と失敗を過度に恐れ、本来出せるはずの力も出せないことがあります。
「どちらに転んでも自分は自分として存在していい、大丈夫。」と自分に言い聞かせて、いまできていることに目を向けて、進んでいってください。
- 今月のエクササイズ!
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- 上記の「できていることに目を向ける」方法の例のうち、できそうなものを選んで、自分のペースに取り組んでみてください。
- 特に1月のタイミングなので、1年前との自分を比べてみると、見落としていた「できていること」に気づくことができると思います。
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