category:進路選択親子で読みたい
進学NEWS
2022.10.01

進路選択どちらを選ぶべきか。自分の選択に自信がもてません

こんにちは。キャリアコンサルタントの中村です。


いよいよ進路を決定しなくてはいけないタイミングでは、「これまで色々と調べたり考えたりして、この進路に進みたいというのは大体決まってきた。けれど、本当にこの進路でいいのか、自信が持てない...」ということがあると思います。

今回は、そんな自分の選択に自信が持てないときに悩んでしまいやすいこととその対処法についてお伝えしたいと思います。


「大体決まってきたというよりは、頭がぐちゃぐちゃでわからない...」という方は、よかったら以下のコラムを見てみてくださいね。

進路が決められなさそうで悩んでしまいます。どうやって決めていったらいいですか?

進路について情報を集めたり見学に行ってみたり色々したけれど、どうしていいかわからなくなってしまいました...。

安定か?リスクか?

まず、自分の選択に自信が持てない場合に多いのが、自分が選択しようとしている道の「リスクが高い」ということです。


行こうとしている学校が、金銭的に負担が大きい、物理的な距離が遠い、その進路の先にある職業がいわゆる安定しているといわれているもの(公務員、医療系、インフラ系、大企業など)ではない、などといったことがあると思います。

こういったときは、「自分にとって何が本当のリスクなんだろう?」ということを考えてみることをおすすめします。


例えば、キャリア相談にいらっしゃる社会人の方でよくあるケースとしては、本当は別のやりたいことがあるのに、興味は持てないが一般的に「安定」と言われる進路を選んだ結果、進学先で我慢できず辞めてしまったり、「安定」の職業に就けても元々やりたかったことが頭を離れず後悔して、何年も経った後にもう一度その進路にチャレンジしたりといったことがあります。(かく言う私もその一人でした。)


それはそれで学ぶこともありますし、結果として意外とハマって結果的に良い場合もあるのですが、問題なのはこのような場合、自分でも知らないうちに「興味の持てないことに貴重な自分の若い時間を投資する」というリスクを負っていたということです。


キャリア理論の中でも、納得する意思決定のためには、合理的な左脳的なことだけでなく、感情や直感といった右脳的なことも総合的に考慮した方がよいという理論がありますが(ジェラット, 全能型アプローチ)、私も色々な方のキャリアのお話を伺っていて、人間は思っている以上に感情や直感など右脳的なものに左右される生き物だなと感じています。

そのため、右脳的なものを考慮しないリスクというものをぜひ考えていただきたいです。


さらにいうと、変化の多い世の中で今の「安定」がこの先どうなるかは正直誰も読めないものです。そういった「今の安定」という危ういものに賭けるリスクというのも意識したうえで決定していただきたいと思います。

自信を持てなくても仕方がない

次にお伝えしたいのは、こういったときは「進路を決めるときにはその進路がうまくいくという自信を持っていなくてはいけない」という思考に陥りやすいことです。


もちろん、進路に対して色々なことを調べたり体験したりしてシミュレーションをしておくということは大事なのですが、このとき忘れてはいけないのは、本当のところ自分にとって合っているのか、大丈夫なのか、ということは、最後は実際にやってみないとわからないということです。


そのため、自分の選ぶ道に自信が持てなくても仕方がないと思います。


それでももし自信を持った方がいいものがあるとすれば、これまで様々なことを調べたり体験したり考えたりしてきた自分のプロセスです。


最後は今の自分なりにはがんばったということを認めてあげて、前に進んでください。

この選択が全てを決めるわけではない

最後に陥りやすい思考は「この選択が今後の人生全てを決めてしまう」ということです。


確かに進路選択が、今後のキャリアへ与える影響は少なくありません。

ですが、違ったと思ったら、進学してから、または社会に出るタイミング、社会に出てからでも軌道修正は可能です。


むしろ社会で活躍されている方は、そういった軌道修正を繰り返して調整している方が多いです。


私は若い頃キャリア相談に乗っていただいたときに「これまで学生時代に見てきた世界はほんの一部で、社会っていうのはあなたが思っている以上にどうにでもなるものですよ」と言われた言葉が今でも胸に残っていて、多様な方のキャリアに触れるたびにそれを感じています。


このコラムを読むくらい進路に真剣に向き合っているあなたなら、どのような道に進んでもご自身の道を創っていかれると信じています。

[中村 文香]
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プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)

国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。
高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。

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