category:入試対策親子で読みたい
進学NEWS
2023.01.04

受験直前の皆さんへ。実力を出し切るために今できること。

こんにちは。キャリアコンサルタントの中村です。

年が明けて、ついに受験直前になってきましたね。ソワソワしたり、ドキドキしたりする気持ちを抑えつつ、日々勉強を頑張っていらっしゃるのではないでしょうか。

今回はこれから受験本番に向かっていく皆さんが本来持っていらっしゃる実力を発揮できるように、メッセージをお伝えしたいと思います。

■「がんばれ!」と言われるとプレッシャー・・・不安を感じている方へ

まずは、受験直前になって様々な不安が頭に浮かんできてしまっているそんな方へ。
そういうときは不安な気持ちを外に吐き出してみましょう。

すぐにできるのは自分自身に「何が不安?」と問いかけてみて、不安なことやそれ以外でも浮かんでくることの諸々を紙に書き出していくやり方です。もちろん、近くによく話を聴いてくれる人がいたら不安な気持ちを聴いてもらってもいいですね。

人間は不安が漠然とした状態だと、どんどんその気持ちや想像が膨らんでいって飲まれそうになってしまいます。そこで、不安なことを書き出したり、話したりして外に出してみると少し客観視することができて不安の正体が明らかになってきます。そうすると気持ちが少しふっと軽くなると思います。

そして明らかになった不安点のなかで、自分でどうにか対策できるもの(この教科のあの単元が不安、体調を崩さないか心配など)を一つ一つ落ち着いて潰していきましょう。

目の前の一つ一つに集中することで、少しは不安な気持ちが気にならなくなってくるはずです。

■ちょっと息切れしそうな方へ

次に、長い受験勉強を経てちょっと息切れしそうだったり、「なんのためにやっているのかな?」と分からなくなったりしている方へ。

そんなときは楽しい未来を想像してみましょう。

学校探しの情報収集、オープンキャンパスやイベントのとき、想像してワクワクした楽しい学校生活を思い出してみるのもいいですし、実際志望校が気軽に行ける距離にある方は実際に行ってみるのもいいと思います。

受験が終わった後、何かを買うとか、どこかに行くとかご褒美を設定している人はそれを実行しているのを想像して気持ちを高めるのもいいですね。

さらに、楽しい未来を想像するだけでなく、勉強をしているところの近くに、志望校に関するものやご褒美の写真を貼ってみるのもいいと思います。

目の前の淡々とした勉強に飲み込まれそうになるかもしれませんが、ここは初心を思い出して楽しい未来に意識を向けて、最後まで駆け抜けていきましょう!

■今まで自分がやってきたことを信じて

最後に、先生達にも言われているかもしれませんが、この直前の時期においては何か新しいことをやるというよりは、今まで自分がやってきたことを信じるということが本当に大切です。

このコラムを読んでくださっている皆さんはきっとご自身なりにがんばってこられた方々だと思います。
使い込んで紙がクタッとなりはじめている参考書、模試の成績、たくさん書き込んだノート、解いてきた過去問の数々・・・。

そういったものを改めて見てみると、受験勉強を始めた頃と比べるとずいぶんと成長した自分に気づくはずです。これまでやってきたことを信じて、やってきたものの見直しなど残り時間でできることを粛々と取り組んでいきましょう。

当たり前かもしれませんがやっぱり私たち人間も動物なので、体のリズムや調子が整わないとなかなか持っている実力を発揮しにくいものです。

ここはもう無理をせずに、なるべく今までと変わったことはせず、受験当日のスケジュールに合わせて体を整えていきましょう。

プレッシャーを感じて辛い時期でもありますが、自分で決めたゴールに対して実力を出し切るために準備をして向き合っていく、自分自身と戦っていくという経験は、今後生きていくなかでも必ず役に立ってくるものです。実際にさまざまな社会人の方とお話しているなかで、仕事にも受験勉強のときの経験を活かされていらっしゃる方も少なくないようです。

皆さんが力を出し切れるように残りの時間を使い切って、晴れやかな顔で受験生活を終えられることを祈っております!

[中村 文香]
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プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)

U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。

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