受験方式でこんなに違う!総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜で変わる進学費用と準備スケジュール
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近年は、大学入試の仕組みが複雑化しています。受験日程も高校3年生の秋頃から翌年3月頃まで幅があります。同じ大学でも複数の受験機会があることはメリットですが、その一方で、進学先が決まる時期の見通しを立てにくく、いつまでにいくらお金を準備したらよいか悩まれる方も少なくありません。
受験方式によって試験内容が異なるだけではなく、必要になる費用や支払いのタイミングも違います。今回は、受験方式ごとのスケジュールと、準備しておきたい費用の目安について整理します。
一般的な受験方式ごとのスケジュール
筆者作成
大学入試は大きく「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「一般選抜」の3つがあります。
総合型選抜は9月頃から出願が始まり、11月頃には合格が決まる大学もあります。学校推薦型選抜も12月頃までに結果が出る大学が多く、年内に進学先が決まる人も少なくありません。一般選抜は1月の中旬頃から本格化し2月~3月にかけて実施されます。国公立大学の場合、1月中旬の大学入学共通テストから始まり、前期試験は2月下旬、合格発表は3月になります。
受験方式によって、合格から入学までの準備期間が数か月も異なることが分かります。
受験料はいくらかかる?
大学受験に関わるお金でまず必要になるのは受験料です。私立大学では1校あたり約3万5,000円、大学入学共通テストの検定料は3教科以上を受験する場合で約1万8,000円、国公立大学の二次試験は約1万7,000円が一般的です。
学校推薦型選抜や総合型選抜の場合は、第1志望の1校で進学先が決まることも多く、受験料は比較的抑えやすい傾向があります。ただし、一般選抜の場合は、第1志望に加え、併願校など複数校を受験するケースが多くなります。
例えば私立大学を5校受験すると受験料だけで約17万5,000円。10校受験すれば35万円ほどかかることもあります。遠方の大学を受験する場合は、それらにプラスして往復の新幹線代や飛行機代、宿泊費といったまとまった費用も必要になります。
全国大学生協の調査では、出願までにかかった費用は平均で約12万~16万円となっていますが、受験校数や受験地、受験方式によって負担額には差があります。
大学入学までにかかるお金
※各費用の平均は支出があった人のみを対象とした平均で表示しているため、合計の平均額とは一致しません。(単位 円)全国大学生協 「2025年保護者に聞く新入生調査報告」をもとに筆者が作成
無事、大学に合格できたら次は入学の手続きをします。多くの大学では、合格発表後、比較的短い期間(10日~2週間程度が目安)内に手続きを済ませる必要があります。入学金・施設設備費・前期の授業料など初期費用を早めに準備しておくことが大切です。
全国大学生協の調査によると、この初期費用に該当する「学校納付金」は、国公立で約57万円、私立では約88万円となっています。ただし、この費用をいつまでに準備しなければならないかは、受験方式によって大きく異なります。
特に、注意したいのは、受験の時期が早い場合です。
総合型選抜や学校推薦型選抜で受験する場合は、秋から年末にかけて入学手続きをするケースが多くなります。そのため、高校3年生の夏頃までには、入学時に必要になる資金の見通しを立てておくのが望ましいです。一方で一般選抜の場合は、納付時期が2~3月になることが多いため、資金を準備できる期間に少しゆとりがあります。
一般選抜では「併願校」のお金も考えておく
一般選抜では、第1志望の結果を待つ間に、先に合格した大学(併願校)の入学手続きをしなければならないことがあります。その場合、併願校にも入学金などの初期費用を納める必要があります。複数の大学に入学手続きをした後、第1志望へ進学することになれば、授業料などは返還される場合がありますが、入学金は返還されない大学がほとんどです。返還の可否や期限は大学ごとに異なるため、必ず募集要項で確認しておきましょう。
全国大学生協による調査でも「入学しなかった大学への納付金」が家計の負担になったという回答が多くみられました。
受験の際は、併願校や本命校を決めるだけでなく、各大学の合格発表日と入学手続きの締切日を確認し、「いつ、いくら支払いが発生する可能性があるか」を逆算して考えることが大切です。
お金の準備は「合格後」ではなく「受験前」から
大学進学においては受験料だけでなく、入学金や授業料、教科書やパソコン、新生活の準備など、短期間に多くの支出が重なります。
日本学生支援機構の奨学金などは、原則として入学後に毎月一定額が振り込まれます。奨学生として採用予定になっていても、入学前に必要な費用の支払いには間に合わない場合があることは、覚えておきたいポイントです。
受験を成功させるためには、受験対策だけではなく、スケジュールと資金計画も含めた「戦略」が大切です。
志望校や受験方式が決まったら、「いつ、いくら必要になるのか」を家庭で確認し、受験方式ごとのスケジュールを踏まえて、早めに資金計画を立てておきましょう。
- プロフィール : 合田 菜実子(ごうだ なみこ)
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ファイナンシャルプランナー(CFP® 1級FP技能士) 国家資格キャリアコンサルタント 和光大学特任准教授 スカラシップアドバイザー(日本学生支援機構) 日本FP協会パーソナルファイナンスインストラクター 基礎心理カウンセラー
子育て期間中にファイナンシャルプランナー資格を取得。現在は、お金とキャリア教育の専門家(マネキャリサポーター®)として、若者たちの豊かな未来のために「金融経済教育」に積極的に取り組んでいる。金融庁関連、日本FP協会主催セミナーの他、大学や小中高校におけるお金の授業、高校での教育資金準備講座など講演多数。著書は『教えて合田先生!18歳までに知っておきたいお金の授業』(C&R研究所) 『子育て主婦が知っておきたいお金の話(経法ビジネス出版)』『小学生でもわかる、お金にまつわるそもそも事典』(C&R研究所 共著)など。
JFLEC (金融経済教育推進機構)認定アドバイザー
アドバイザー紹介ページ
日本FP協会パーソナルファイナンスインストラクター
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/high/inst_disp/
和光大学特任准教授
https://www.wako.ac.jp/faculty-postgraduate/economics-business/economics/teacher.html
ウーマンライフパートナー会員 Women Life Partner
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