所得制限なしで挑戦できる奨学金!企業・財団奨学金のチャンスと選び方
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奨学金と聞くと「家庭の収入によって利用できるかどうかが決まるもの」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実際、国が実施主体の日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度では、家計基準が採用条件のひとつとなっています。
しかし、奨学金の中には、本人の意欲や将来性を重視して選考されるものもあります。一部の企業や財団などの民間団体が実施している奨学金です。
今回は、所得制限なしで挑戦できる「企業・財団奨学金」の特徴や具体例、活用のポイントについて解説します。
所得制限なしで挑戦できる奨学金とは
奨学金制度の多くは、一定の学力や成績が求められることに加え、家庭の収入や所得に応じて利用できるかどうかが決まります。日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金では、住民税非課税世帯(または、それに準ずる世帯)など一定の家計基準を満たすことが条件となっており「経済的に支援が必要な学生」を対象とした制度設計になっています。
一方で、企業や財団が実施している奨学金の中には、所得制限を設けていないものや、基準が比較的ゆるやかなものがあります。これらの奨学金では、学業成績に加えて、将来の目標や意欲、社会への関心、これまでの活動実績などの「人物面」を重視した選考が行われるのが特徴です。
そのため「家計基準に該当しないから奨学金の活用は難しい」と思っている方にとっても、本人の意欲や努力次第で採用される可能性があります。
実際の審査では、書類選考に加えて小論文の提出や面接の実施など、自分の考えや将来のビジョンを伝える機会が設けられていたりするケースも多く見られます。
企業・財団の奨学金は、ただ学費を支援するためではなく「その学生のこれからの成長や可能性に期待して支援する」という側面を持っています。進学の選択肢を広げるひとつの手段として知っておきたい制度といえるでしょう。
企業・財団奨学金の具体例
企業や財団が実施している奨学金には、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な奨学金の例をいくつかご紹介します。
【キーエンス財団の奨学金】
給付型(返済不要)で支給額も比較的高く、全国の大学生を対象に広く募集が行われています。所得制限は設けられておらず、学業成績に加えて小論文などによる選考が行われるため、将来の目標や考えをしっかり持っている学生にとっては、大きなチャンスとなる制度です。
給付型の他に貸与型の奨学金事業も行っています。
各奨学金について|キーエンス財団
【コカ・コーラ教育・環境財団の奨学金】
若者の学びを支える給付奨学金。応募にあたり所得は選考基準の1つではありますが、所得金額による制限はありません。主に、サステナビリティに高い関心を持つ学生、環境分野でより専門的な研究を行う学生を支援しています。
公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団 | 奨学支援事業
【DAISO財団の奨学金】
経済的な理由で進学をあきらめることのないよう、社会に貢献する有為な人材の育成に寄与することを目的とする給付奨学金。収入は選考基準の一つではありますが、所得制限はありません。
募集要項|DAISO財団(ダイソー財団)|返済義務のない大学生向け給付型奨学金
【公益財団法人 サカタ財団の奨学金】
大学2年生、修士1年生、博士前期1年生に在学する日本国籍を持つ学生を対象とし、将来、社会貢献したいという強い意志や、高い志を持つ「未来にタネをまく人材」を支援するプログラムです。世帯年収による制限はありません。
公益財団法人 サカタ財団|奨学金|「未来のタネをまく人材」の育成に寄与
【特定の分野に特化した奨学金】
・トビタテ!留学JAPAN:留学を希望する学生を対象として支援を行う奨学金
所得による応募制限は設けられておらず、留学の計画や意欲をもとに選考が行われます。
【返済不要の留学奨学金】「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」高校生等700名/大学生等250名募集中
・スラムダンク奨学金(井上雄彦/アイティープランニング有限会社/株式会社 集英社):バスケットボールに対する深い愛情と情熱を持ち、アメリカのプレップスクールのレベルでの競技に対応できる能力を有する男子を対象とした奨学金
選考方法|スラムダンク奨学金
その他、スポーツや芸術などの分野において、これまでの実績や将来性を評価して支援が受けられる奨学金もあります。学力だけでなく自分の強みを活かして挑戦できる機会が広がっています。
このように、企業・財団奨学金は種類も多く、それぞれに特徴があります。採用されると、定期的なレポートや成績証明書等の提出、交流会への出席などが条件となる場合もあるため、募集要項をしっかり確認しましょう。
チャンスをつかむための準備
選考に向けての準備も必要です。企業・財団奨学金では、学業成績に加えて、将来の目標や志望理由などが重視される傾向があります。「進学して何を学びたいのか?」「将来どのように社会貢献したいのか?」など、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。 また、中学校や高校時代に頑張ったことなど、活動実績や経験が評価される奨学金もあります。学校行事に積極的に参加するなど、主体的に物事に取り組む姿勢も意識しましょう。
奨学金を活用するために
企業・財団奨学金は魅力的な制度ですが、募集時期や応募条件はそれぞれ異なります。高校の掲示板などで案内される募集要項や、奨学金をまとめて検索できるサイトなども活用し、自分が活用できる制度がないかを早めに確認しておくことが大切です。まずは情報を知ることから始めて、自分に合った奨学金の可能性を広げていきましょう。
- プロフィール : 合田 菜実子(ごうだ なみこ)
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ファイナンシャルプランナー(CFP® 1級FP技能士) 国家資格キャリアコンサルタント 和光大学特任准教授 スカラシップアドバイザー(日本学生支援機構) 日本FP協会パーソナルファイナンスインストラクター 基礎心理カウンセラー
子育て期間中にファイナンシャルプランナー資格を取得。現在は、お金とキャリア教育の専門家(マネキャリサポーター®)として、若者たちの豊かな未来のために「金融経済教育」に積極的に取り組んでいる。金融庁関連、日本FP協会主催セミナーの他、大学や小中高校におけるお金の授業、高校での教育資金準備講座など講演多数。著書は『教えて合田先生!18歳までに知っておきたいお金の授業』(C&R研究所) 『子育て主婦が知っておきたいお金の話(経法ビジネス出版)』『小学生でもわかる、お金にまつわるそもそも事典』(C&R研究所 共著)など。
JFLEC (金融経済教育推進機構)認定アドバイザー
アドバイザー紹介ページ
日本FP協会パーソナルファイナンスインストラクター
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/high/inst_disp/
和光大学特任准教授
https://www.wako.ac.jp/faculty-postgraduate/economics-business/economics/teacher.html
ウーマンライフパートナー会員 Women Life Partner
https://wlp.or.jp/
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