希望の進路を親に反対されたら--自分の気持ちと親の期待、その葛藤との向き合い方
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進路について親と話したとき、反対されてしまった。
そんなとき、
「なんでわかってくれないんだろう」と怒りが込み上げてきたり、
「わかって欲しかったのに」と悲しい気持ちになったりする方もいるかもしれません。
そして、ずっと育ててもらってきた親への感謝や、期待に応えたいという気持ちとの間で板挟みになって、どちらの気持ちも本物だからこそ苦しい、という方もいるでしょう。
どちらの気持ちも、とても自然なものだと思います。
今回は、そんな壁をどう捉えて乗り越えていったらいいのか、そのヒントをお伝えしたいと思います。
■ その壁があるからこそ、気づけることもある
親御さんに反対されると、最初はショックや怒りなどのネガティブな感情で頭がいっぱいになりますよね。でもそのときに湧いてくる感情で気づくことがあります。
自分が求めていることについてです。
反対をされて「悔しい、諦めたくない」となるのか、それとも「やっぱり別の道でもいいのかも」となるのか。
実はその反応で、あなたが「その進路をどれくらい望んでいるのか」ということに気づくことができるかもしれません。
たとえば、「学びたい分野がある学校に進みたいけど、地元から離れているしどうしようかな」と思っていた人が、親に反対されて初めて「いや、やっぱりその道を今諦めると後悔するな」という気持ちに気づく、ということもあります。
誰かに、特に一番身近にいて応援して欲しい親御さんに反対されることは辛いことだと思います。ただ、この反対は、「私の本音を引き出す『問い』になっているかもしれない」と捉えると、ご自身の気持ちに気づくことがあるかもしれません。
■ 周囲の期待は置いておいて、自分の気持ちを大切に見てあげよう
ここで、注意して欲しいのが「自分の気持ちを偽らないこと」です。
特に親の期待に応えたいと思っている優しいあなたは、無意識に自分の気持ちを親の期待の方に寄せていってしまうことがあると思います。
そんなときは、大切な人や小さな子ども、ペットの気持ちを聴いてあげるような感覚で、自分自身の気持ちを聴いてあげてください。
おすすめは、紙に書き出すことです。スマホでもいいですが、手書きで指を動かして書いた方が、気持ちが出やすいと感じる方が多いようです。
「つらい」「悔しい」「悲しい」「怒り」----どんな感情でも、すっきりするまで思いつくままに書き出してみましょう。誰にも見せないので殴り書きで大丈夫です。
気持ちが少し落ち着いてきたら、次のステップです。
「自分は本当はどの進路に進みたいのか」を、改めて自分に確認してみてください。
そして、その道に進んだ先に何があるのかを、冷静に調べてみましょう。
そのとき、なるべく具体的に考えてみましょう。「親の協力が得られる場合」と「得られない場合」、それぞれを調べてみることです。学費はどうなるか、奨学金は使えるか、どんな準備が必要か。
実際にやってみるとしたらどうなるかを、できる範囲で具体的にイメージしてみてください。
調べているうちに、「やっぱり進みたい」という気持ちがさらに固まる人もいれば、「思っていたより現実的に難しいかも」と気づく人もいるかもしれません。
どちらに転んでも、自分で調べて考えたというプロセスは、あなたの大切な経験になります。
■ 進路選択とは親との関係が進化していくときなのかもしれない
自分の気持ちと情報がある程度整理できたら、もう一度親御さんと話し合ってみましょう。
このとき、親御さんの主張はまず一旦受け止めてみてください。
「将来が心配」「知らない世界だから怖い」「子どもには幸せになって欲しい」----言葉にとらわれず、裏にある気持ちを、少しだけ想像してみる。
そのうえで、自分はどうしたいのかを、自分の言葉で伝えてみてください。
受け入れてもらえるかどうかは、やってみないとわかりません。
親御さんも、一人の人間ですし、親御さんが高校生だったときとは時代背景が違うため、世代間でのギャップやそれぞれの考え方をお持ちだと思います。
以前、それまでずっと"いい子"でいたという方が、進路のことで親御さんと初めて真剣に意見がぶつかったときのことを振り返り、「あのとき自分の思いをちゃんと伝えられてよかった。あのまま流されていたら、ずっと後悔していたと思う。」とおっしゃっていました。
親御さんが一人の人間であるように、あなたも一人の人間です。高校卒業後は親子でありながらも「一人の人間」同士で対話していく場面が増えていきます。
まして、正解がない選択を迫られることが多い昨今。ますますその機会は増えていくことが想像できます。
進路での衝突は、そういった関係へと変わっていく通過儀礼のひとつなのかもしれません。
人とぶつかることはつらいものです。
でもその分、自分の気持ちが改めてくっきりしてきたり、その人との関係が深まったりするきっかけになることもあります。
今はモヤモヤするかもしれませんが、まずは自分の気持ちと向き合ってみてください。
☆ 小さな一歩が未来を変える。今、前に進むための質問
「親に反対されたとき湧いてきた気持ち」を、出てくるだけ紙に書き出してみましょう。 書き終わったら「正直に言うと、自分は今どこに進みたいと思っているのか」を書き加えて、その道を実現する方法を調べてみましょう。
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- プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)
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U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。
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- http://ayaka-nakamura.com/