マウントに振り回されない、自分の守り方・整え方
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クラスや部活、SNSなど、人と関わる場では、ふとした一言に「なんかマウント取られた気がする...」と感じることがありますよね。
しかも、そのあと頭の中でモヤモヤがぐるぐると...。そんな経験、ありませんか?
今日はそんなマウントについて、ちょっと気持ちが楽になったり、自分自身の心の状態に気づけるようになるヒントをお伝えしたいと思います。
マウントしてくる人は、自信がない人かもしれない
まず、マウントっぽい発言を繰り返す人について。
ちょっと視点を変えてみると、それは「自信がない」裏返しかもしれません。
人って、自分の中に不安や劣等感があるときほど、自分の価値を確かめたくて"優位に立つ行動"をしがちです。
例えば「その大学はレベル低いからやめた方がいいよ」とか「この前模試で学年1位だったし」みたいな発言。
一見、自慢や否定に見えるけど、実は「自分は認められたい」「安心したい」って気持ちから出ていることも少なくありません。
だからってマウントっぽい発言をとるのはどうかというのは一旦置いておいて、ただ、「あの人、今自信ないのかもな」「あの人、実は不安なのかもな」と思えると、ふっと冷静になって落ち着いて発言やその人との距離の取り方を考えられるようになります。
そして、実はこういうことって冷静になって振り返ってみると、自分自身も同じようなことをしてしまっていることもあったりします。
そういえば、自分もテストでいい点を取ったとき、つい成績のことを話題に出しているな...などのシーンが思い浮かぶかも知れません。
(私自身も思い返すとよくあります...)
気づくと恥ずかしくなってしまいそうですが、そんな自分も「そういうこともあるよね」と受け止めてあげると、人のマウントに対しても少しだけ許容量が増えるかもしれません。
マウントに感じるのは、"元気メーター"が下がっているときかも!?
次に知っておきたいのは、「マウントに感じるかどうか」は、自分のコンディションにも左右されるということです。
疲れているときや、もともと落ち込んでいるときは、普段なら「へぇ〜」で流せることも、グサッときたりします。
例えば、模試の結果がうまくいかなかったとき。
友達が「この前の模試で、今までで一番よかったんだ!」と話してきたら...。いつもなら普通に「すごいね!」って思えるのに、なぜかモヤっとしてしまう。
それは、自分の心の"元気メーター"がちょっと下がっているサインかもしれません。
また、人は、自分自身がダメだと思っている部分に対して人に優位に立たれたように感じると、グサッとくるもの。
例えば先ほどの模試の例だと「自分は勉強ができない」とか「自分は努力ができない人間だ」などと勉強を頑張ることに対して劣等感を感じていると、余計にマウントと感じやすいです。
そのため、発想を切り替えると、「マウントされた...」と感じるときは、元気じゃない自分に気づいて、自分に優しくするタイミングともいえます。
今、元気メーターが下がっているかもと気づいたら、
少し休んだり、早めに寝たり、好きなことをしたりと自分自身をケアしてあげる。
私、自分のことダメだって思っているのかもと気づいたら、
注目しているダメなところだけじゃなくて、普段見落としがちな、できているところ、頑張っているところも認めて、労いの言葉をかけてあげる。
そうやって、他の人ではなくて、頑張っている自分自身に目を向けてあげる時間にしてあげてください。
大事なのは相手ではなくて自分を見てあげること
でも実際に、実際にマウントっぽいことを言われ続けたら、辛い気持ちでいっぱいになってしまったり、ここまででお伝えしたような考え方にすぐにはなれなかったりすることもあると思います。
そういうときは、まずは、物理的・心理的な距離を取るのもひとつの方法です。
いきなり反射的にSNSでブロックしなくても、ミュート機能を使ってみたり、話しかける頻度を下げたり。「ずっと距離を置く」じゃなく「一時的に自分の心を守るための距離調整」って思うとやりやすくなります。
また、会話の中で相手に「すごいね!」というリアクションを求められていそうなシーンでは、相手の期待に答える必要はありません。
「そっか〜」「へぇ〜そうなんだ」といった軽い相づちで受け流して距離を取るのもアリです。
そうして距離をとって、気持ちが落ち着いてきたら、気持ちを相手に向け続けるんじゃなくて、自分に戻すことを意識してもらいたいと思います。
「今自分のコンディションはどうだろう?」「私は自分自身についてどう思ってた?」「今、自分に必要なことはなんだろう?」と、意識を自分に向け直すことを繰り返していくことで、相手の言葉に振り回されにくくなってきます。
大切なあなたの心のエネルギーや時間、ぜひまずはあなた自身に使ってあげてくださいね。
☆ 小さな一歩が未来を変える。今、前に進むための質問
「最近、誰かの言葉でモヤっとしたことはありましたか? そのときの自分のコンディションはどうでしたか?自分自身にどんな労いの言葉をかけてあげられそうですか?」
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- プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)
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U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。
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- http://ayaka-nakamura.com/