category:進路選択親子で読みたい
進学NEWS
2024.07.01

オープンキャンパス、体験入学...たくさん体験しよう!夏休みの間にできる進路選択の情報収集。

勝負の夏と受験勉強で言われている夏休みですが、いつもより時間があるときだからこそ、進路選択においても色々できる時期でもあります。

ただ、皆さんも経験あると思いますが、意識をしないとあっという間に過ぎていく夏休み。
時間を有効に使えるように大切にしたい視点をお伝えしていきますね。

どんどん足を運んで体験しよう!

結論からお伝えすると、夏休みは「体験」を大切にしていただきたいと思います。

家にいながらでも進路の情報は沢山手に入りますが、卒業後皆さんが毎日のように通う学校のことなので、実際に足を運んで、体感してみることは重要です。

例えば、SNSで見ていた美味しそうなケーキが、実際食べに行ってみたらちょっとイメージと違ったなど、画面で見ている情報と実際に体験した情報の質や量の違いを感じたことも少なくないと思います。

そうしたことが進路選択で起こらないように、可能な限り皆さんの興味のある学校に行って構内や学生、先生の雰囲気を感じてみたり、お話を聞いてみたりしてギャップを埋めていくことをしてみましょう。

他にも学食に行ってご飯を食べてみるなど、実際に自分がそこに通っているイメージがつくようなことをしてみると、勉強へのモチベーションにもつながるという方も多いです。

具体的には、オープンキャンパスや体験入学など各学校で開催されるもので興味のあるものにはどんどん申し込みましょう。

複数参加してみることで比較ができるので、自分にとって大切にしたいポイントを見つけやすくなります。

また、もし親戚や近所のご友人のお兄さんお姉さんなど、身近にその学校について知っている人がいたらお話しさせてもらうのもいいですね。

行きたい学校が遠方にあって出向くのが難しい方も、資料請求をするなどして情報を集めて、イメージを湧かせるようなアクションをしてみましょう。

体験したり情報を集めたら自分なりに振り返ろう

もう一つ大切にしていただきたいことは、やりっぱなしにするだけでなく、その体験や情報を集めたことを自分なりに振り返ることです。

やりっぱなしのままだと、情報が頭の中で点在していてうまく消化しきれない状態になってしまいかねません。

では、どうしたらいいかというと、集めた情報をなんらかの形で外に出してみることです。

例えば、保護者の方や、ご兄弟、お友達など身近な人に、どんな体験だったか、自分にとって何が良くて、何が良くなかったかを話してみます。


話していくなかで、頭の中がスッキリしてきて、自分が何を思っているか、何を大切にしているか、進路選択につながるようなヒントが得られるはずです。

また、おすすめなのは、専用のノートをつくってそこに色々と書き込んでいくことです。

その学校の体験会に行ったり、情報を集めてみて感じたこと、自分にとって良かったポイント、良くなかったポイント、その他気になることを書き出してみましよう。

書き出して眺めて見ると、人に話すとき同様、自分の頭の中が整理されて自分にとっての大切なポイントがつかめてきます。
さらに、専用のノートを作ると、まとまった情報をいつでも見返すことができますし、これまでの軌跡を感じることで、前に進んでいる実感を持つことができます。

根を詰めすぎず適度にリフレッシュしながら進めよう。

最後に、ここまで夏休みの間にできることについてお話してきましたが、真面目に考えすぎず、適度にリフレッシュしたり、できれば自分なりに楽しめる工夫(例えば、食べるのが好きな方は学食巡りを楽しんだり、ここまでやったらご褒美をあげよう!と決めるなど)をしたりしながら進めることをオススメします。

人間は焦って一つのことを根詰めて進めるよりも、ある程度心の余裕を持って進めた方が、客観的に物事を捉えられて無駄なく前に進むことも少なくありません。

進路選択、受験勉強はそれなりに長期戦なので、自分なりの楽しみ方や、リフレッシュ法を編み出すのも大切なことです。夏休みの間にそういった自分の保ち方も身につけられると良いですね。

夏休みのうちにやることのリストを作るなどして、やることはきっちり押さえつつ、自分のペースで勝負の夏を過ごしてみてください。

◎今、前に進むための問いかけ!

コラムを読んでやりたいなと思ったことをノートに書くなどしてリスト化してみましょう。
そして、まずは一つ明日までに取り組むことを決めて取りかかりましょう。

例)
①前から興味があった〇〇大学のオープンキャンパスや体験入学があるか調べて申し込む
②他にも△△学部がある大学のオープンキャンパスについて調べる
③友達のお姉さんが憧れの〇〇大学に通っているようなので、話を聞けないか相談してみる
→まずは①を明日までにやってみよう!

[中村 文香]
ayaka_nakamura.jpg
プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)

U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。

インフォメーション