文理選択「〇〇が苦手だから」で選ぶと危険かも!?
〜後悔しないために今しておきたいこと〜
高校生活にやっと慣れてきたかなというところでやってくる「文理選択」。進路もまだイメージがつかないし、得意教科や苦手教科で選んだり、憧れの職業のイメージで選んだり、そんな感じでなんとなく選んでしまったという先輩方も少なくないようです。
それでも悪くはないのですが、あまり適当に選んでしまうと「後々後悔した。」という声もを耳にすることも。
今回はそんな文理選択について、ヒントをお伝えできればと思います。
■「数学が苦手だから文系」「英語が苦手だから理系」という消去法やイメージで選ぶのは危険かも
まず、よくある文理選択の理由として出てくるのが、「数学が苦手だから文系」「英語が苦手だから理系」という苦手な教科の消去法で選ぶというもの。
確かに、よほど文系教科、理系教科が嫌い!という場合はある程度は参考になるかもしれませんが、それだけで決めてしまうと後から「こんなはずじゃなかった...」となってしまうこともあります。
例えば先ほどの「数学が苦手だから文系」「英語が苦手だから理系」というパターンだと、実は文系に行っても結局「統計学」がある程度必要になるため数学を使うことになりますし、理系も大体の論文は英語で書いてあるため英語を使うことになります。
教科としては苦手であっても、大学に入ってから興味の持てる分野のことであれば頑張って勉強ができるということもありますので、現時点での苦手教科だけで選んでしまうのは自分の可能性を狭めてしまうかもしれません。
また、ドラマやアニメなどで見た憧れの職業が文系だから、理系だから、というイメージだけで選んでしまうのも、危なっかしさを感じます。
WEB上では実際その仕事に就いている方のインタビュー記事、動画などを気軽に調べることができますし、親戚や近所の知り合い、企業や自治体などのイベントなどでその職業に就いている方から直接お話を聞く機会があれば、よりリアルにその仕事について知ることができると思います。
そういった一歩踏み込んで調べるということで、後からちょっと調べたら分かったというミスマッチが起こるということはなくなります。
■文系理系の中間の選択肢もあり
また、文理選択では、文系理系ときっちり分けてしまいますが、実際の学びの場では先ほどお伝えしたように、文系に行っても数学を使うし、理系に行っても英語を使うといったようにキレイに切り分けることができないものです。
さらに、文部科学省の方針では、昨今では時代の変換化に合わせてイノベーションを生み出すために、あらゆる分野を横断した教育を強化した「するために、文理融合教育」を推進しようとしています。※1
こういった背景もあり、文理融合学部がある大学が近年増えてきています。 「文理選択を迷ってしまう...」という方は、文理融合の学部もを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
こういった学部は、文理選択の時点で、文系を選んでも理系を選んでもどちらでも行ける場合が多いようですが、数学を重視する場合もあるようなので、興味のある大学を調べて、より有利になる方を選ばれることをおすすめします。
■どちらに行くにしても「適当に選んでしまった」は後悔につながりやすい。自分なりに考えて決めたと思える決断をしよう。
ここまで色々お伝えをしてきましたが、文系と理系どちらを選んだにせよ、結局進んでみないと分からないことは出てきてしまいます。
ただ、様々な方のキャリアのお話を伺っていると「あのとき適当に選んでしまった。もっと何かできたかもしれない。」と思うと後悔につながりやすい傾向があるように感じています。(ましてこのコラムを読んでいるような真面目なあなたなら尚更そうかと思います。)
そのため、誰かの手を借りるのはもちろんOKですし、今の自分にできることをやってみて決めたというプロセス自体が大切だと私は考えています。
頭だけで考えているとよく分からなくなってしまうので、キレイに書描かなくても大丈夫ですから、ノートなどに書き留めながら検討を進めてみてください。
◎今、前に進むための問いかけ!
「このコラムを読んで文理選択のために、誰かに聞いたり、調べてみたりしようと思ったことはありましたか?まずはそのことを一週間以内にやってみましょう。」
※1 文部科学省(2023)今後の大学教育の振興方策について 参考資料集,P6
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- プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)
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U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。
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