category:進路選択親子で読みたい
進学NEWS
2023.07.01

希望する進路を親に反対されています。どう説得したらいいですか?

せっかく考えた進路を親御さんに反対されてしまった。 身近にいる大人で、きっと応援してもらいたいという気持ちがあるなか、反対をされてしまうと心がざわざわしますよね。


ちょっと意固地になって「絶対譲らない!」という方もいれば、「本当にこの進路でいいのかな?」と迷ってしまう方もいると思います。


今回はそのような状況のなかでどう考えて進路を決めていったり、親御さんにお話をしてみたりするのか、ヒントとなる考え方をお伝えしていきます。

■その進路についてもう一度落ち着いて調べたり考えたりしてみる

今は、親御さんに反対をされて、イライラしたり、悲しくなったりと気持ちが落ち着かないところかもしれませんね。


ですがまずは一旦立ち止まって、もう一度進路について、その進路に進むにはどういったプロセスがあるのか、どんな学びや資格が必要なのか、どれくらいお金がかかるのか、なったあとはどのように仕事をするのか、調べたり考えたりしてみるのはいかがでしょうか。


そうすることで親御さんを説得するにしても、親御さんの意見を取り入れるにしても、感情に流されて進路を選択するより落ち着いて自分で納得する選択ができると思います。

その進路が自分にとって良いと感じるものなのか、具体的にイメージができると選択に自信が持ちやすいですし、親御さんを説得する材料にもなったり、「ちゃんと考えているんだ」という本気度が伝わりやすくなったりすることも考えられます。


また、世の中には高校生の皆さんが想像する以上にいろいろな仕事があるため、調べていくうちに、自分も納得して、親御さんも納得する新たな選択肢が見つかるかもしれません。


たとえば、スポーツに興味があるとして、そのままストレートにいくと選手になるという選択肢が浮かぶと思いますが、調べてみると、選手の身体をサポートする医療系の仕事、スポーツイベントを運営する企画・PR系の仕事、スポーツの記事に関わる記者やライターなどメディア系の仕事、スポーツウェアを作るものづくり系の仕事など様々な仕事があり、今まで知らなかった仕事に興味を持つということもあります。


調べ方としては、WEB検索や本はもちろん、学校の先生(担任の先生、進路指導の先生、興味のある進路と関連のある教科の先生、それ以外でも話しやすい先生)や、塾の先生、近所の人、大学や専門学校に直接問い合わせるなど、色々な大人に聞いてみるのもおすすめです。


このときのポイントとしては、情報を鵜呑みにせずあくまで「参考」と捉えて自分で考えを整理することです。(もちろん、このコラムも参考ということです。このコラムの内容を採用もOK、しないもOKです!)


そして自分で調べたり、いろいろな人に話を聞いたりして自分で整理して考えているなかで分からなくなったら、また先ほど挙げたような方たちに相談したり、WEB検索をすると無料でオンラインの進路相談をしてくれるNPO団体や、各都道府県が設置している無料で若者の進路相談ができる「ジョブカフェ」という施設があるのでこういったところを活用してみてもいいかもしれません。(ジョブカフェは就職活動支援が中心なので、興味のある仕事について聞いてみる場合は良いでしょう)

■自分なりにしっかりと想いを伝えてみよう

こうして自分なりに選択肢を固めたら、勇気が必要だったり照れ臭かったりするかもしれませんが、素直に想いを伝えてみるのはいかがでしょうか。


親子は近い存在ですが、分かっているようでお互いの本当の想いや考えていることは意外と分からない、ということも大いにあります。


なので、あらためてその進路についての情報、自分がその進路にかけている想い、「応援してほしい」という気持ちを素直に伝えて向き合ってみると、どちらに転んだとしても後悔が少ないと思います。

■親もあなたも一人の人間。自分で決断してみよう

けれどもそうやって素直に伝えても、反対されてしまうこともあると思います。


親御さんは身近な存在ですが、あなたとは生まれた世代が違っていて、受けてきた教育、得てきた情報、常識などが全く異なります。それに加えて親子であってもそれぞれ一人の人間で、大切にしていること、進路についての考え方が違うのは悲しく感じるかもしれませんが、ある意味仕方がないと言えるかもしれません。


これから先の人生で自分の選択に責任を取れるのは自分自身だと思いますし、とある調査によると「自己決定」は人間の幸福度を上げるとも言われています。
参考:独立行政法人経済産業研究所「幸福感と自己決定―日本における実証研究」


大変な道にはなりますが、様々な方のキャリアのお話を伺うなかで、親御さんからの援助は受けずにご自身で学費を稼いで希望の進路に進んだ方もいらっしゃいます。


また、考えた結果、親御さんの勧める進路を選ぶという道もあるでしょう。


親御さんともお話しして、周囲の方にも相談して、自分でたくさん考えたら、最後は今の自分が納得する選択を選んでみてください


このプロセスは今後社会にでてからもきっと役に立つ経験になると思います。今は苦しいかもしれませんが、応援しています。

[中村 文香]
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プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)

U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。

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